縫合を、
やり直すこともできます
急いで縫合した傷が気になる場合、あらためて縫合し直すことができます。 韓国に滞在中にけがをされた方への応急処置ガイドと連絡先も、このページにまとめています。
何を基準に縫合するか
けがをした直後の処置では、出血を止め、感染を防ぎ、傷を閉じることが優先されます。 救急の現場では、まずこれが目的になります。
当院の縫合は、そのあとに傷あとがどう残るかを基準に設計します。 皮膚の層ごとに縫い分け、部位に応じて糸の太さと張力を変え、 表面の段差やずれが出ないように合わせていきます。 目的が違うため、方法も変わります。どちらが優れているという話ではありません。
24時間を過ぎた場合について
傷の治療では、受傷から24時間以内の縫合が、傷あとを小さくするうえで ひとつの目安になります。ただ、事情によってこの時間を過ぎることもあります。 その場合も、創の縁を整えてから精密に縫合することで、 傷あとの負担を減らすことは可能です。時間が経っていても、まずご相談ください。
顔は、部位によって
縫い方を変えます
顔は部位によって皮膚の厚さと動きが違うため、それぞれに合わせた縫合が必要になります。
- まぶた・目のまわり
- 皮膚が非常に薄く動きが多いため、傷あとが残りやすい部位です。糸の太さと張力を細かく調整して縫合します。
- 唇の境界
- 境界線が0.1mmずれても目立つため、ラインの整合を最優先にして縫合します。
- 額・眉間
- 表情による動きが多く、創が開きやすい部位です。真皮の層で先に埋没縫合を行い、安定させてから表面を閉じます。
- 鼻・耳のまわり
- 軟骨に隣接しており形が変わることがあるため、立体的な構造を考慮して、形の復元と縫合を併せて行います。
- 頭皮・生え際
- 毛根を傷つけると、その部分から毛が生えなくなることがあります。毛根を温存する方向で縫合します。
縫合糸の号数について
縫合糸の太さは号数で表されます。数字が大きいほど細い糸です。 当院では6-0から11-0までの糸を、部位に応じて選択しています。 細い糸は糸の跡が残りにくい一方、強度が下がるため、 深い層の固定には別の糸を使い分けます。
急いで縫合した傷が
気になる場合
すでに縫合を受けた傷について、段差やずれ、幅の広がりが気になる場合、 あらためて縫合し直すことができます。 ただし、いつでもできるわけではありません。
- 創が治りきる前と、傷あととして落ち着いた後では、対応が変わります
- 炎症や感染が残っている段階では、まず落ち着くのを待ちます
- 傷あととして安定してからの場合は、傷あと切除術と同じ考え方で設計します
- 目立ちにくくすることを目指しますが、傷あとがなくなるわけではありません
応急処置ガイド
まず基本の処置を行ってから、当院までご連絡ください。状況に応じてご案内します。 日本語でのご連絡はLINEの1:1トークをご利用ください。お電話は韓国語のみの対応です。 出血が止まらない場合、意識がはっきりしない場合、骨や関節に異常を感じる場合は、 応急処置ガイドに従うより先に救急外来を受診してください。
裂傷(切れた・裂けた傷)
すること
- 清潔なガーゼか布で傷を押さえ、止血する
- できれば傷の部位を心臓より高く保つ
- 流水か生理食塩水で周囲を軽く洗う
しないこと
- 粉薬を傷の中に直接かけない
- 口で吸ったり、直接触れたりしない
- 傷を無理に開いたり触ったりしない
擦過傷(すり傷)
すること
- 流水か生理食塩水で、異物をきれいに洗い流す
- 清潔なガーゼで覆い、二次感染を防ぐ
しないこと
- 汚れた手で傷を触らない
深く開いた傷
すること
- 清潔なガーゼで圧迫し、まず出血を抑える
- できるだけ早く医療機関を受診する
しないこと
- 傷を自分でくっつけたり、縫おうとしない
- 放置しない(傷あとが残りやすくなります)
応急のご相談
LINEで状況を送る 02-536-7707日本からは +82-2-536-7707/韓国語のみお電話は韓国語のみの対応です。日本語でご連絡いただく場合はLINEをご利用ください。 診療時間外の対応可否は、状況によって異なります。 休診日(木曜・日曜・祝日)や夜間は、韓国国内の救急外来の受診が必要になる場合があります。